ボートレースをより楽しむためには、最低限の競艇用語を覚えておくといいぞ。
アツいレース展開に一喜一憂するのも楽しいが、知識は競艇の楽しさを5倍にも10倍にも高めてくれるもんだ。
今回は、競艇を最大限に楽しむための専門用語を解説していく。
コースに関する競艇用語
競艇を楽しむには、まずはコースに関する基本用語を知っておくべきだな。
レースで何が起きているのか、実況やアナウンスが発する言葉の意味を理解する上でも、覚えておくべき言葉を解説していこうと思う。
イン
一番内側のコース。競艇ではインが非常に有利で、1着を取る可能性も高い。
センター
3、4コース。
アウト
5、6コース。外側ほど遠回りになりやすいので、不利なコースとされているぞ。
ターンマーク
旋回地点に目印として設置されている、赤白のブイ。
正面スタンドから見て右側のブイを第1ターンマーク、左側のブイを第2ターンマークと呼ぶ。
ピット
艇を保留しておく場所。ピットから艇が発進することを「ピット離れ」と言うぞ。
大時計
スタンド中央に設置された巨大な時計だ。正式名は「発走信号用時計」。
レースのスタートタイミングを合わせるために使用される。
1分で1周する白針、12秒で1周する黄針で時間がわかるぞ。
うねり
目視しにくい水中の波や流れのこと。うねりが発生すると操縦に支障が出やすく、レースが荒れることも多い。レース場の地形も大きく影響し、福岡競艇場は特にうねりの多いレース場とされているぞ。
待機・スタートに関する競艇用語
競艇は、スタートがとにかく大事なスポーツと言える。待機~スタートは、その後のレース展開を決定づける、いわば準備段階だ。
レース中はもちろん、待機~スタート段階のレーサーに注目してみると、更に深い楽しみ方ができるぞ。
待機行動
ピット離れからスタートまでの選手の行動。スタートコースの駆け引きなんかもこれに含まれるぞ。
進入
コース取りの後、艇がスタートラインに向かうことを言う。全レーサーのスタート方法やコースを概して「進入隊形」と呼んだりするぞ。
枠なり進入
内側のコースから枠番通り(インから1→2→3→4→5→6)の順番に進入すること。
前づけする選手がいなければ基本的に枠なり進入となる。
起こす
レーサーがスタート前の助走に入ること。
スタート事故
競艇では、規定の時間内にスタートラインを通過する「フライイングスタート方式」が採用されている。
よーいどんで一斉にスタートするわけじゃないんだな
規定時間よりもスタートラインを通り抜けるのが早すぎると「フライング」、逆に遅すぎると「出遅れ」といったスタート事故になる。
スタート事故に対するペナルティは厳しく、レーサーには欠場や即日帰郷といった処分が下されるぞ。
ターンと同様に、スタートはその後のレース展開を大きく変えるポイントだ。スタートタイミングには気をつけなきゃな。
スロースタート
助走距離を短めにとるスタートのことだ。安定した走行でレースに入りやすく、インコースのレーサーに好まれる戦法だ。
ダッシュスタート
スロースタートとは逆に、助走距離の長いスタート方法だ。勢いとスピードに乗ったスタートを切りやすく、アウトのレーサーに好まれやすいぞ。
カド
ダッシュスタートするボートのうち、最も内側(基本的に4コース)の艇のことだ
アジャスト
ボートのスピードを落とし、旋回やスタートのために速度調整を行うことを意味する。
レース中の競艇用語
レース中は、選手同士の間であらゆる攻防が展開される。知識ゼロで臨めば、実況のマシンガントークを全く理解できずに終わってしまうこともあり得るぞ。
競艇を120%楽しむために、レース中の展開やテクニックに関する用語も覚えておくと良いだろう。
落とす
スロットルレバーを放してスピードを落とすこと。
かかり
ターン時にボート、プロペラがどれくらい水面に接しているかを表す競艇用語だ。
かかりが良ければ、小回りの効いたターンができるぞ。
決まり手
1着レーサーの勝ち方を意味する。
まくり・差し・まくり差し・抜き・恵まれ・逃げの6パターンがある。
レースの順位を決定づける大技みたいなもんだ。
相撲にも寄り切りとか押し出しみたいな決まり手があるよな
逃げ
第1ターンマークで1コースの艇が先行し、1位入着すること。競艇において最もメジャーな決まり手だな。
まくり
1週目の第1ターンで外側のボートが内側のボートを抜き去る戦法。若い選手が好んで使う傾向がある。高い判断力とハンドル技術が必要だ。
差し
先行ターンした艇の内側を抜いていく戦法。こちらも高度なテクニックが要求されるぞ。
まくり差し
外側のボートが、第1ターンで他のボートの内側を一気に加速し抜いていく決まり手だ。「まくり」と「差し」の合わせ技だな。
抜き
第2ターンマーク以降に他の艇を抜き去り1位入着することを指す。競艇は序盤で勝負が決まることも多く、滅多に見られない決まり手と言える。
「抜き」はエンジン性能が非常に高いことの証拠なので、ぜひともレースの予想にも役立てたいところだ。
恵まれ
転覆やフライングなどで他のボートが離脱した際に、繰り上がりで1着となること。
つまり、ラッキーのことだな
キャビる
水中の気泡によってボートの推進力が一時的に落ちること。
先マイ
他の艇に先行してターンマークを抜けること。ターンマークでの駆け引きは着順に大きく影響する。先マイはレースを有利に進める上で非常に大切なポイントだ。
さばき
他のボートを抜くこと。
カベ
インコースの艇が、まくりを防ぐために外側の艇をブロックしている状態。
ダンプ
ターン時に相手に体当たりするような形で、その反動を活かして前に出る走り方だ。ペナルティを受けることも多く、あまり使用されない。
パワープレイ過ぎるだろ……
ツケマイ
外側を走行する艇がターン時にインコースの艇にぴったり付け、相手の減速を誘う走法。
ボートの部品や性能に関する競艇用語
必須ではないが、通な楽しみ方をしたいなら、ボートに関する用語も覚えておくと良いかもしれない。
ここでは、ボートの性能や部品に関する基本用語をまとめてみたぞ。
足
モーターの性能を表す用語。
場面やシチュエーションによって以下のような使い分けがなされる。
使うモーターは、前日検査日の抽選で決定する。
- 出足:初速。低速からの加速。
- 行き足:中間速。
- 伸び足:最高速。直線でのスピード。
- 回り足:ターン性能。
競艇はターンでの駆け引きがかなり大事だ。直線だけじゃ勝負は決まらないのがまた面白いんだよな。
エースモーター
そのレース場で一番好成績を残しているモーター。レーサーの技量はもちろん、モーターの性能も勝負に大きく影響するんだ。
一般的な目安として、2連対率(2着以内に入る確率)が4割を超えるものは、高性能なモーターと言える。
性能がかなり良いモーターは「お化けモーター」「超抜モーター」なんて呼ばれたりもするぞ。
チルト
艇のモーターを取り付ける際の角度を表す。
チルトによって、ボートの加速力に大きな差がでるぞ。
チルトはレース場のアナウンスでも公表されるので、確認してみよう。
スロットルレバー
レーサーが左手でコントロールする、アクセルの役割を果たすレバーだ。
スロットルレバーを操作することで、ボートのスピードを調節できるぞ。
競艇用語を覚えてレースを楽しみ尽くそう
ボートレースは、最低限の知識をつけて着順を予想できるようになると、それまでの10倍楽しめるようになるぞ。最初はただレースを見ているだけでも良いが、楽しみながら基本用語も覚えていこう!
友達にもドヤ顔できるしな
ちなみに競艇の選手や舟券の買い方・賭け方に関する専門用語はこちらの記事で詳しく解説しているぞ。
併せて確認してくれよな。
【競艇用語集】購入前に知っておきたい稼ぐためのボートレース用語